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現在 亞夢side
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「でぇ、俺はそれから色々あってぇ家族から逃げる為にぃこの学園に来たわけぇ
全寮制だからねぇ
ちょうど良かったんだよぉ♪」
あれ?
何か難しそうな顔してる
「お前はそれでいいのか?」
え?
「父親に本当の事を知って貰わなくて良いのか?」
言い訳ない
「辛くないのか?」
辛いよ
「このまま家族と離れてもいいのか?」
良くないよ
僕は今でも父様も母様も亞瑠も愛してる
でも、母様からされた仕打ちを忘れられない
父様から言われた《我慢して欲しい》という言葉が忘れられない
僕の悲劇が始まった原因の亞瑠の言葉が忘れられない
そして僕は浅葱家にいる資格が無い
母様にも父様にも亞瑠にも邪魔だと思われている
何より僕は家族を見ると倒れてしまう
こんなの家族って言えるの?
言えないでしょ
だから僕決めたんだ
「いいんだよぉ♪
本当の事を知って貰っても意味無いしぃ
辛く無いしぃ
それに俺がこの事言っても信じて貰えないだろうしぃ
信じて貰えたとしても家族がバラバラになるのは目に見えてるもぉん☆
だからぁ俺この学園卒業する前にぃ名前を捨てようと思ってるんだよねぇ」
「は?」
そう
このまま家族と一緒にいても家族が壊れるだけ
なら最小限の犠牲で済む方が良い
「お前が犠牲になる必要はあるのか・・・?」
「やだなぁ犠牲なんてぇ♪」
「学園はどうするんだよ!!」
「俺テスト学年1位だよぉ?
特待生だからぁお金全然かからないのぉ
今だって親のお金なんて使って無いしぃ
唯一助けて貰ってんのはぁ名前借りてるとこかなぁ」
「・・・それだけ?」
「そうだよぉ
それだったらさぁ1人になっても同じだと思うんだよねぇ」
「・・・そうか」
「あ!そろそろ行かなきゃぁ
ありがとうございましたぁ」
ガラッ
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