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春
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「葵ー!また同じクラスだなー!」
僕の友達
…もしかしたら親友かもしれない
そんな親友、都筑 航(つづき わたる)が僕の方を見て笑顔で手を振ってきた
「おはよう、航」
そんな航の笑顔を見ながら、僕、椎名 葵(しいな あおい)はいつも通りの挨拶をした。
「…挨拶だけ?なんか素っ気なくない?」
「え、いつも通りだよ」
「なんかもっとないの!?俺と同じクラスで嬉しくないの!?」
「嬉しいよ」
「なんか普通すぎない…?」
いや、普通に嬉しいと思ってるんだけどな
今までずっと同じクラスだったし、今更どうこうっていうのが無いだけで
「とりあえず席座りなよ、座席表前に貼ってあるから」
「うーん…わかった」
葵の言う事を素直に聞いた航が座席表を見に行き、指定された自分の席に座るが、その席は葵の後ろ。
「し」と「つ」で名前が始まる2人は、学期はじめは大体前後だった。
「葵ー!よろしくなー!」
また嬉しそうに、後ろから声をかけ続けてくる航を無視して、葵は窓から外を見る。
桜が綺麗に咲いていた。
今日から葵と航は、高校3年生になる。
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