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「なあなあ葵ー!テストどうだった!?」
「まあまあだな」
「どうせお前はまた学年トップとかなんだろうな…」
「何位だって一緒だろ」
「一緒じゃねぇ!!!!」
成績において中の中である航が、上の上である葵に食ってかかる。
「なんで葵はそんなに勉強ができるんだ…なんで…なんでなんだ…」
「勉強してるからな」
「これまたさらっとした答えで」
葵は勉強することが好きなわけではない。
いい成績をとりたいという願望もない。
目立ちたいためでもない。
日々勉強をしてそれを積んでいけば、それが実となるのは当たり前であり、それだけのことであった。
毎日のように勉強していれば忘れることもなくなる。
葵は「忘れる」ということがとても嫌いだった。
「忘れない」ために勉強しているに他ならなかった。
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