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「お嫁……さん?」
「…そう、お嫁さん。
ずっと家にいて掃除とか洗濯とかご飯作ったりとか、、
本当のお嫁さんがする事をゆきがする
そうすれば、ゆきは居候じゃなくなるよね……?」
これは俺のエゴだ
まるでゆきの為みたいな言い方をして、
結局ゆきを俺の中に留めるための、エゴ
「だってゆきが気にしているのは居候だという事だけだろう?
そうしたらゆきが居候でなるなればいいんじゃないかな?」
あくまでもゆきの為かのように俺は言葉を紡ぐ
紡いだ言葉という名の鎖でゆきを縛り付けるように、
「俺はゆきが大好きなんだ。
最近はこのことばっかり考えていた。
きっといつかはゆきがここから出て行く、ならばどうしたらゆきがここに居てくれるのか」
これは本当。
どうしたらゆきがここに居てくれるか
朝昼晩、一日中ゆきのことを考えた
「…そんなんじゃヒモみたいじゃん……
本当に結婚ができないのに」
……確かに俺達は男同士だから結婚は出来ない
でも、
「いいじゃないか
それはたまたまゆきが男だったってだけだろう?
それが女の子だったらヒモとはあまり言わないだろ
だから、だからあとはゆきの気持ちだけだ」
ここでゆきに嫌だと言われてしまったら俺は諦めるしかない
どんなにゆきのことが好きでもゆきが俺の事を好いてくれなくちゃ意味がない……
ずっと考えていた
断られてゆきが出ていってしまう未来も考えた
でも、本当にお嫁さんみたいになったゆきを見られるかもしれない、そんな思いで話す決意をした
「僕は、、、」
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