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「おぉー、べェくん!」
想像以上のジンベイザメの大きさに息を呑んでいる俺とは正反対によっぽど会いたかったのかゆきはべェくんを見上げてひたすらべェくんの名前を呼んでいる
「ほらゆき、走り回っては危ないよ」
「なぁに、先輩
僕のこと子供だと思ってるんだ」
「…そういう訳では無いのだが」
まぁ確かに子供並みのはしゃぎ方だとは思うが
「でもよかったじゃないか憧れのべェくんに会えて」
「うん、やっぱりべェくんはいいフォルムしてる」
……フォルム
「ん?フォルムなのかい?」
「え?うん、僕べェくんのフォルムに一目惚れしたんだよ
言ってなかったっけ?」
……聞いてない、、、
ジンベイザメが好きなのではないのか?
「ゆきはジンベイザメが好きなのではないのか?」
「んー、ジンベイザメも好きだけどべェくんの場合はフォルムから入ったかなぁ」
やはりゆきは少し変わっている
「……じゃあ他にはどんなフォルムがすきなんだい?」
でもやっぱり面白い
「えっとねー、イルカのお腹側とかペンギンの喉ら辺とかシロイルカの頭とかー」
「へぇ、やっぱりちょっとずれているんだね」
「ん?なんかいった?」
「あぁいや、何でもない
ほら他の子達も見に行こう」
「あいあいさぁー」
中を回ってみるとやはり恋人同士や家族連れが多くであった
恐らく男二人は見たところ俺とゆきだけだろう
それでもそんな事が気にならないくらい楽しかった
ゆきのフォルムのこだわりについて聞いていたり
写真を撮ったりお弁当を食べたりお土産を買ったり…
とにかくすごく楽しかった
気がついた頃にはもう夕方になっていた
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