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「うーん、すんませんす!
俺頭悪いんでうまく言葉にできないっす!」
「……そうか」
…なんだ
拍子抜けしてしまったではないか
「ま、とりあえずなんか変わったっすよねー
まぁでも部長が良いならなんでもいいんじゃないすか?」
……考えるのが面倒になったな、、、
まぁ、もちろん嫌ではないし寧ろ心地いいと思うくらいだし特に気にすることは無い、か……
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その日ゆきは八嶋と二人で飲みに行ったので帰りが遅かった
ゆきがうちに来てから一人のリビングは初めてだった
「こんなにも静かだったとはな…」
いつもだったらゆきの幼稚園児の様なぺたぺたとした足音がして、ゆきの大好きな動物番組の音がして、笑い声がして、、、
そしてゆきの作った美味しい晩御飯がある
それが最近当たり前になってきていたからだろうか
「一人の家は寂しいなぁ…」
……。
30にもなった男がこんな事を言うのはあまり気持ちのいいものではないな、、気を付けよう
「それにしてもゆきは遅すぎやしないだろうか?」
飲みに行くとは言ったが日をまたぐ前には帰ると言っていた
今は0:23
予定より遅れている
子供ではないのだからそこまで心配する必要はないのかも知れないが…
それでも心配なものは心配なのだ
「連絡するべきかよすべきか、、」
いや、よそう
きっと八嶋と話すのも久々のはずだし盛り上がっているのだろう
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結局テレビを付けたり消したり、今朝も読んだ新聞を読み返してみたり、会社の書類を開いてみたり、、、
さっきから落ち着かない
「もう1:18…
本当に大丈夫だろうか……」
あまりにも遅すぎる
途中で事故にあったりしていないだろうか
あぁ、誘拐されたり……は、、、、
「あぁもう、我慢ならない!」
プルルルル、プルルルル、プルルルル……
「……出ない」
ッ、探しに行こう、どこにいるか分からないけど、
いても立っても居られない……!
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