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永瀬東 No.9 *
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「え、え?何……?」
状況が読めないとばかりに、悠也は瞬きを繰り返す。
しかし、一度理性の箍が外れてしまった以上、引き返すわけにはいかない。
「うわっ!?」
悠也が着ているパジャマを押し上げると、白い肌が露出する。
俺の方が少し白い自信はあるけど、やっぱり腹は綺麗だった。
「な、永瀬……?んっ」
まだ理解が出来ていない悠也が俺の名を呼ぶ。
それでも俺は構わず、悠也の腹部に手を這わせた。
微かに浮き出る肋骨を撫でると、くすぐったいのか、ビクリと身をよじった。
「な……に、して……っ?」
俺の行為をやめさせようと、悠也の手が俺の腕を掴む。
けれど、その手は震えていて。全く止める意味がなかった。
「わっ!ちょ、永瀬!?」
不意に視界に入った胸の尖りに欲を駆られ、唇を近づけてみた。
「ん……っ、馬鹿…、やめろって!」
熱い吐息をかけ、舌で舐めると肌がぞわりと震えたのが分かった。
もっと反応が見たくなって軽く歯で噛む。
「ぁ……っ、も…、なにやってんだよ!いい加減に───って……!?」
喋って油断している下肢に片手を伸ばし、下着ごとズボンをずらす。
さすがにこれには、悠也も本気でまずいと気付いたらしく、真っ赤な顔を横に振った。
「や、やめろよ……!永瀬……、永瀬ッ!」
「………………」
叫ぶ声を無視し、両脚を開かせる。
まだ柔らかいそこを手のひらで包み込み、無理矢理しごいていく。
「なっ……!?や、やだ……っ!」
腹部を撫でていたもう片方の手も、後ろの蕾(つぼみ)へ触れる。
「………!?い………った……」
潤いのない小さな穴に指を挿れると、悠也の顔が歪み、目に涙が浮かんだのが見えた。
「い……っ、ば………か………!抜けよ……!」
痛みに耐えながら身をよじる悠也の手がギュッとシーツを握りしめていた。
前を上下に動かしながら、強引に指を出し入れして解(ほぐ)していく。
「あ、ぅ、あ──ぁあ!?」
狭い中で、ぐっと指を鍵状に折り曲げると、悠也から高い声が上がった。
「何、これ…?ひゃ、やぁ……っ」
その身体が反応した場所を集中的に攻めると、ギチギチに締めていた窄(つぼ)まりも解れてきた。
柔らかかった悠也の熱も溜まり始めている。
「や……ぁ、やめっ、やだぁ……っ」
ちょうど二本入れるようになったところで、わざと粘膜を絡ませながら指を引く。
「ん、っは……」
浅い息を吐き、頰を赤く染めた悠也は俺の性欲をそそる。
───鼓動が頭の中で大きく響いた。そのせいか、同時にズキズキと頭痛もしてきた。
まだ放心している悠也を見下ろしながら、自分も下半身の下着を下ろす。
「────……ッ!」
すっかりそそり勃った自身を蕾に押し当てると、そのまま悠也の腰を一気に引き寄せた。
「……ぃ、あああぁっ!!」
思った以上に狭く熱い悠也の中に自身を押し込むと、自然に息が零れた。
痛みのせいだろうか、潤んでいた悠也の瞳から涙が溢れた。
俺はすぐに律動を始めた。
「ぅん…、ぃあ、あっ、い……!」
動かしていく度に、締めつけのキツさが和らいでいく。
腰を持っていた手で悠也の屹立を揉みしだくと、先端から体液が滲み出てきた。
穿(うが)つ悠也の身体から力が抜けていく。
「あぁ、や、ぅあ……、いたっ………」
乱暴に腰を揺さぶり、旋律のリズムが速くなる。自分も限界が近くなってきた。
一際大きく突いたところで、我慢出来なくなった屹立が震えながら爆ぜる。それと同時に悠也の昂りも蜜を滴らせた。
「は……っ、も…、や……だ…、ん、んぅ……」
深呼吸を繰り返す悠也の薄い唇を塞ぐ。
軽く嬲(なぶ)り、顔を離すと、すでに悠也は意識を手放しかけていた。その前にどうしても伝えたくて、繋ぎ止めておくために頰を撫でる。
「悠也……好きだ」
ずっと言えなかった。
ずっと言いたかった。
「なん……で………?」
そう小さく呟きながら悠也の目蓋が閉じる。その反動で、目尻から一筋の涙が水跡を伝う。
「……悠也、ごめん。ごめんな…」
その光景に胸が痛み、今更ながらの後悔が募る。
「ごめん、ごめん。悠也……」
意識が飛んで眠りについた悠也に向かって、俺は謝罪が止まらなかった。
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