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加藤千彰 No.5
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それから数日経ち、今日は俺の寮の部屋に日向が来ている。
最近、一緒に過ごせなかったから内心チョー嬉しいんだけど………。
「日向、日向!」
ボーッと明後日の方向を見ている日向の名を呼ぶが、日向は依然として呆然としている。
──いつもは呼ぶと、すぐ返事してくれるのに……。
ここのところ、日向の様子が変だ。
一緒にいる時間が少なかったのも、俺の誘いに日向が断り続けたせいだ。
嫌な不安感が拭えず、思わず日向の肩を掴む。
「日向!!」
「わっ!?」
ビクッと肩を震わせ、日向の目に俺の顔が映る。
「え……、何?」
「俺、何回も呼んでんだけど。日向、全然俺の方見ないから」
「あ………、そ、そっか!ごめんね。僕、ちょっと寝不足でさ……」
「………………」
日向。
見えてる。
───その鎖骨に刻まれている、キスマーク。
右にちょっとズレてて、俺にはバッチリ見えている。
肩を掴んだ手に力を込め、そのまま押し倒してしまった。
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