アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
御薬袋日向 No.29 *
-
───全て、千彰のものにしてほしい。
そんな日向の願いを聞き入れ、千彰は日向の身体を愛撫した。
「んぅ……っ、ん……っ」
絡み合う舌の表面は熱く、口の端から飲み干しきれなかった唾液が伝い落ちていく。
はだけたシャツから覗く肌を撫で回し、次に秘めた場所を探ってくる。
「っは、ぁ、……んぁっ」
つぷん、と指を入れられ、高い声が上がる。
違和感に身を捩ると、涙が溜まった目元を舐められた。
「日向……」
「……っ、千彰……も、いれて……?」
内壁をグリグリと刺激され、与えられる快感に物足りなさを感じた日向は、強請るように千彰の服を引っ張った。
「……まだ、慣らしてねーだろ」
「んっ、いいの……っ、千彰のが欲しい……」
早く、千彰ので染め上げてほしい。
早く、千彰の全てを感じたい。
「ぁ……、ひゃぁ……!」
指をズルリと抜かれ、軽い悲鳴のような声が出る。
その途端、熱く猛ったものが当てがわれ、先端がぐっと押し入ってきた。
「あぁ……っ!」
先端が入っただけで、日向の窄まりは後からゆっくりと全体を飲み込んでいく。
「あ……あ、あっ……、何で………こんな……」
焦らすような遅さに、千彰の顔を見上げる。
こっちはもっと、強い刺激でめちゃくちゃに抱いてほしいのに。
「……俺も、欲しいよ」
千彰は腰を進めながら、小さく呟いた。
「でも、こうでもしないと、俺も日向に酷い事しそうで怖い……」
「ぅああっ……、ぁ、ああ……!」
やっと根元まで入りきり、ゆっくり息を吐き出す。
そうすると、中の締め付けが少し緩くなった。
「俺、日向が俺を好きって分かって、安心してんだけどさ。ちょっと怒ってんだよな」
「………っ」
イラついたような声音に、仕方のないことだと目を伏せる。
本当なら、嫌われてもおかしくなかったのだ、千彰が怒るのも当然だと。
しかし千彰はそんな言葉とは裏腹に、日向の中が馴染むまで待っていてくれている。
「……んっ、ぁ、千彰……?動いて……いいよ?」
日向が不思議に思い自ら腰を動かすと、千彰の眉間にしわが寄った。
「……っ、日向。俺、お前を優しく抱きたい」
「へ……?」
思いがけない言葉に驚きを隠せない。
怒っていたんじゃなかったのだろうか。
千彰の考えが分からず、困惑している日向に、千彰は困ったように笑った。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
69 / 301