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如月真 No.7
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「連休の日にさー、俺の家でパーティーみたいなのがあるわけ。親戚とか知らねえ奴とか、いっぱい集まるんだけどー」
「へー」
平凡な一般人である真には、そんなパーティーは想像つかない。
大きな部屋に数十人の人間が集まって、ガヤガヤと賑わうのだろうか。
「それでさ、そのパーティーの主役が俺なわけよ」
「はい」
さすがはお金持ち、物事の考えの桁は大違いなんだなと勝手に納得していると、隣の顔がニタっと笑った。
「だから、俺の知り合いっていう名目で宴会に出席してくんない?」
「………はあ?」
一瞬、何を言われたのか解らなくて思考が止まったが、翔太のニヤついた笑みを眺めて正気に戻った。
「……あの、僕はそういう華やかな場所には、一回も行ったことないんですけど」
「華やかっつっても、そーでもないぜ?まあ、酒とか料理はいつも以上に出るけど」
いつも以上、とはどれ位の量なのだろう。
きっと、今の真の想像以上であることは間違いないはず。
「いや、無理です。遠慮しときます」
そもそも、人とあまりコミュニケーションをとったことが無い真には不似合いすぎる。
こんな場違いな高校生が混じっていたら、変な目で見られるに違いない。
必死に翔太から視線をそらして、誘いを拒否していると不満げな声が聞こえた。
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