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13 姫と神獣4
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数分して、深夜が戻ってきた。
気配が僕にだんだんと近くなり、急に僕の服を噛み千切った。
「ちょ。…………やめっ」
一枚のTシャツしか着てなかったのもあり一瞬で裸になった。
突然のことで何がなんだかわからない。
(触れてないからわからない…!)
深夜に背中に乗せられ泉に向かっていく。
『姫、目が見えないなら私たちが目になりましょう。
耳が聞こえないなら耳になりましょう。
足が動かないなら私たちが足になりましょう。ここに集まったものは、神の使い。あなたのものなのです。姫のためにあるのです。』
滝の近くに行き深夜は僕を乗せたまま、泉に入った。深くないところに僕を下ろし
僕はされるがままに洗われていく。
深夜は先程、石鹸の成分のある葉を取りに行ったようだった。
体が洗われていく中。
『姫?この…………傷は?』
背中を洗ってくれていた猿みたいな子が言った。
「ごめんね。汚いでしょ...」
背中には殴られた跡があるのだろう。
『とんでもございません。申し上げます。姫は自分を卑下なされますが、実際は誰もが見惚れるほどのものですよ。』
「でも…………、見た目は化け物みたいでしょ?」
【化け物】って言われてる理由は自分でも知っていた。
白い髪に赤い目…………
自分の髪を握りし
指を通そうと髪をすいてみるが髪が指に絡まり
僕をひどく悲しくさせる。
みんなは、僕の身体を丁寧にやさしく洗ってくれる。
『化け物って?フフそれは嘘だよ。みんな見てよ、こんなに綺麗な髪。綺麗な目
たぶん。その人達は妬ましかったんじゃないかな?』
猿のような子は僕の指に絡まった腰まである髪を深夜に見せるように持ち上げる。
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