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20 ある伝説2
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今から数千年前から伝わるある話。
昔のある一家の話だ。
ある一家の大黒柱の父が病に倒れたことからこの話は始まった。
父が病に倒れ、母がその病に感染し、子は飢えと闘いながら生きてきた。
子は、とても優しく家族思いだった。
その一家の子は、親の病を直すためと毎日、身を削りながら働き、親の薬を買っていた。
だが、それだけでは、親の病はひどくなる一方でどうすることもできなかった。
子はどうしたら、お金をもっと稼げるのかと町を歩き回っていた。
ある日、見知らぬ男に声をかけられる。
「妾にならないか」
と。
お金を貰えるなら、子はなんでもいいと思った。
幸運なことに、子は容姿がずば抜けて良かった。
今までいた妾を追い抜き妾としての頂点に上り詰めていた。
しかし、子が王からもらうお金だけでは病は治らなかった。医学が進歩していない今、子の親は死んでしまった。
子は自分のしてきたことがなんの役にもたたかなかったことに嘆いた。
少年は神に願った。
「無力な僕に、何らかの力があれば…………。僕は家族を助けられたのに。
どうか、どうか。僕に、人、一人でもいい助けられる力をください。」
子は一人になってしまったと、泣いた。
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