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38 王都1
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sideルカ
「ルカはここにいてはいけないのかもしれない。」
そう、扉の隙間から聞こえてきた。
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何か話し声が聞こえる気がして目が冷めた。
目を覚ますと真っ暗で何も聞こえない。
慣れているはずなのに最近はラウさんが寝る前も寝るときも起きるときも一緒にいるから色が音があったんだけど。
久しぶりの感覚に少し怖い
神経に集中する。
なんだか空気が揺れているような気がする。
より耳に集中して空気が揺れるリズムを感じる。
なんだか、普段より耳が敏感に感じている。
「……………!………?………。」
時折、揺れる空気に何やら話し込んでることがわかる。
そして急にさっきの音が聞こえてきた。
「ルカはここにいてはいけない」
「……………そっか」
僕はここにいてはいけないのか。
確かに迷惑しかかけてない。
わざわざ僕の食事のために神域に行っていると聞いた。
ラウさんがいないと何も分からない。動くこともできない。
あぁ。本当に迷惑でしかない。
「ルカ?」
扉が開いてラウさんの声が聞こえた。
僕の寝ているベッドに腰を下ろしゆっくりと僕の頭を撫でる。
「起きた?体調悪い?」
いつの間にか泣いていた。
「ごめんなさい。迷惑……ばっかり……………かけて」
ミナさんが扉の向こうで様子をうかがっている。
「もしかして、さっきの聞こえてたの?」
コクンと頷くとビックリしたあと、そっかと言って溢れる涙を拭ってくれる
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