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梅雨
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球技祭が終わり、季節は梅雨に入った。
結局あれから俺らのチームは負けたらしく、俺らにズルをしてきたあの先輩らのチームが優勝したらしい。
そんなことはどうでもよかった。
あれから亮とはまったく話してない。
亮は俺に話しかけようとしてくれてるのに、俺が避けてしまっている。
保健室でのあの時、
俺はおかしかった。
亮にキスされて、触られて、体が熱くなって。
普通、男に触られるなんて、嫌だし、すぐに抵抗出来たのに、あの時俺は……。
亮に触られたところにまだその感触が残っているし、思い出すとドキドキしてしまう。
これ以上亮と一緒にいたら、これ以上触れられたら、俺はもっとおかしくなってしまう。
それに、亮のことを突き飛ばしておいて、謝りもしなかった。
それなのに、このまましばらく距離を置いて、亮の感触を忘れられれば、そしたら友達に戻って──なんて、都合が良すぎる。
というかそんなこと…無理にきまってるのに。
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