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「やった〜!夏休み!!みーちゃん!いっぱい遊ぼうね!!」
「うん!」
今日は終業式。ついに東京へ来て初めての夏休みを迎える。ワクワクしてつい顔がニヤけてしまう。そんな俺の横で弓弦も嬉しそうにキャッキャと騒いでいる。
「クラゲ、夏休みは俺と過ごせよ」
「は?」
「あっ!亮ずるーい!みーちゃんは夏休み俺と遊ぶんだから!!」
弓弦がそう言い俺の腕を引っ張ると亮はキッと弓弦を睨み弓弦の手を俺の腕から振り払った。
「なんだよもー!何ムキになってんだよー!」
「うっせぇ。クラゲは俺のだから、テメーが触んな」
亮はそう言い俺をぐっと胸に抱き寄せた。
「ちょ!亮っ!」
俺の…って、いつ俺はお前のになったんだよ!!!
つか教室で……やめてほしい……。なんか女子がコソコソ言ってるし……
「別に俺、勝手にみーちゃんと遊ぶし!つーかもう約束しちゃったもんね!!」
弓弦も弓弦で……なに言ってんの……亮のいうことなんか本気にすんなよ……
ていうか亮も、それ聞いて抱きしめる力強めんのやめてほしい。
……でも、俺こそなんでドキドキしてるんだろ…。
亮……弓弦に嫉妬…、してんだよな?
自分で言うのもなんだけど……亮、どんだけ俺のこと好きなんだし……
まぁ、これだけ好意をむき出しにされると、嬉しくなくも……ない。
亮と夏休みも遊べるんだぁ……弓弦とも……
楽しい夏休みになりそう!
思わずふふっと笑みがこぼれた。
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