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「待ってた」
洗い物を終えて寝室に向かうと、亮が嬉しそうにそう言った。
デカイ図体して可愛いこと言うから不覚にもキュンッとしてしまう。
「寝てろって言ったじゃん」
「イチャイチャするって言ったじゃん」
そう言うと亮はベッドの自分の隣のスペースをポンポンと叩いた。
ここに寝ろと……??
「あ……あのさ……、亮、今日は熱あるしそういうの…良くないと思う……よ……」
「え…なに?そういうのって…期待してたの?」
「ちっげーよ!!」
とりあえずベッドにもそもそとお邪魔すると、亮の体温で温められていたのか温かい。
「今日はしない。ただ、お前を近くに感じたかっただけ」
そう言ってぎゅっと腰のあたりを抱き寄せてくる。
「ぎゅってして」
上目遣いでそう言われ俺の心臓はバクバク跳ね出した。
「や……やだよ……」
「俺、病人なんだけど」
うわ……ずる……っ
……まぁ、病人……だし……や、優しくしてやんないと……な…???
ゆっくり亮の背中に手をまわしぎゅっと抱き寄せた。
「ふふ……っ、嬉しい」
「きょ、今日だけだからな!!!」
全身に伝わる亮の体温が、熱くて……もう離れたいのに……まだ離したくない……。
亮の体温だから、妙に心地いい気がする……なんて、な訳ないだろ……
誰にでもこんな甘えた姿、見せてるの?
こんな姿を見るの……俺でいいのかな……
もし……俺じゃなかったら…、俺じゃなくて、例えば……朝香さん…とかに見せられるのなら……俺は……一体どう思うんだろう……。
とか、訳の分からないことをまた考え出したらまた止まらなくなってしまうけど……
だけど亮の嬉しそうに眠る姿を見たら、もう何も考えられなくなって、気がつけば俺もすっかり眠りについてしまっていた。
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