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「海月おはよう」
「おはよ」
冷蔵庫からミネラルウォーターを取り出し、一息つくと姉の海空(みく)が降りてきた。
「どうしたの海月?なんか元気ないね」
「そんなことないよ」
「えー?なんかあったんでしょー?」
海空姉は心配そうに顔を歪めると水を飲む俺を心配そうに覗き込んでくる。
「なんでもないってば」
「もー!あたしに隠し事通じないってわかってるでしょー?何があったのよ!」
そう言って向かいに座る俺の手を取りむーっと頬を膨らませる。
海空姉は優しくて頭が良くておまけに面倒見もいい。
それに、抜群のスタイルとブラウンでふわふわしたロングヘアと美人で整ったな顔つきは地元では天使と呼ばれていた程だった。
海空姉はいつも俺や妹の愛海(あいみ)が悩んでたり落ち込んでいると、すぐに気がつく。そして何でも相談に乗ってくれて、優しくしてくれる。
俺もこの家で最も信頼している人物だ。
「……友達と、」
そこまで言って、言葉に詰まってしまった。
「喧嘩した?」
「違う……」
なんて言ったらいいのかわからず、えっと……、と俺は言葉を迷った
「距離感わかんなくなっちゃった?」
海空姉の言葉にバッと顔をあげた
「そう…、そうな感じ……」
「そっかー」
海空姉はよしよし、と俺の頭を撫でてくれる。
「海月はその友達のこと、どう思ってるの?」
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