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06 (時雨side)
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海月は、泣きながらすべてを話してくれた。
西山亮と、付き合ってるというわけではなかったが、体だけの関係というわけでもない。
2人の関係は曖昧すぎる。ただ単純に、海月が西山に対して素直になれてないだけのようだが。
問題は朝香という女だ。
2人は付き合ってないらしいが、本当のところどんなのかはわからない。
海月と西山を引き離すために金で男を雇いレイプさせるなんて、酷すぎる。
彼女ならそんなことしないで、もっと自信を持てばいいのに。
海月は、自分では気づいてないようだけど、西山の事がかなり好きだ。
心がモヤモヤとした。
なんでモヤモヤするのかはもうわかってる。だけどこの話をされた以上、俺はこの気持ちを押し込まなければならない。
海月の髪に触れた。サラサラとした感触が指に伝わる。
可愛いなあ。西山が羨ましい。
話を聞く限りとてもいい人には思えなかった。だけど海月がそれでも好きだというのなら、悪い人ではないとは思う。朝香さんとの関係も、きっと何か事情があるのかもしれない。
俺は海月にはなれないから、気持ちを完全にわかってあげることは出来ない。
だけど
泣きながら、一生懸命に話してくれる海月は、あまりにも小さくて、弱くて、守ってあげたいと思った。
今、海月を助けてあげられるのは俺しかいない。
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