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また、時雨の前で泣いてしまった。
もうたくさん、十分な程優しい言葉を貰っているのに、どうしても涙が止まらなかった。
どうして、亮の前では素直に言えなかったんだろう。
今更後悔しても遅いのに。
時雨は、俺のことを綺麗だと言った。昨日も今日も。
時雨の暖かい手が、俺の右手を包んでくれて、心強かった。
だけどこの手が、亮だったら……なんて、思ってしまう俺は、本当に心が汚い。
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