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亮side
久しぶりに弓弦が訪ねて来たと思ったら、クラゲが危険だと言われた。
なぜ?
と思った。俺から解放されて、朝香もとっくにクラゲに関しては許してるだろうと思ってた。
朝香はクラゲに何をした?酷いことって…クラゲは今苦しんでるのか?
……恋人が出来たんじゃないのか?
クラゲのことばかりが頭に浮かび居ても経ってもいられなかった。
夜の21時を回った頃だった。
弓弦に連れ出されてやって来たのは朝香の実家だった。
広すぎる庭には噴水や池があり、どこかの高級ホテルなのではと勘違いしてしまう程、いつ見ても立派な豪邸だ。
弓弦がインターホンを押すと、懐かしい女の人の声がした。
「はい、青桐です。」
「こんばんは。お久しぶりです。鎌田弓弦です。…と、
西山です。」
弓弦がそう言うと彼女の声は途端に声色が1オクターブくらい低くなり、かったるそうに話しはじめた。
「何の用?」
「お話があります。聞いて貰えませんでしょうか」
「今更アンタたちと話す事なんてないわよ。失せなさい。」
彼女はそう言うとインターホンを切った。
圧巻だ。
「…まあ、そうだよね」
「ああ。」
俺達はその場に立ち尽くした。
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