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06
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それから女子達は大人しくなった。
朝香は前より孤立してしまっているものの、学校へは来れるようになった。
しかし、
さらなる事件は起こった。
今度は薊がいじめられるようになった。
朝香がやられたことを、今度は薊が受けるようになった。
俺はまた女子達に注意するも、女子達は聞く耳を持たなかった。
薊へのいじめはどんどんエスカレートして行き、最悪の事態にまで上り詰めた。
女子達はチンピラ集団を放課後の学校へ連れ込み、薊をレイプさせたのだ。
さすがにマズいと思い、止めに入るも中学生の俺の力じゃ大人には適わなかった。
その日はコテンパンにされて終わった。自分がすごく情けなかった。
「薊、何も出来なくてごめん」
「ううん。いいんです。私が望んだことだから」
「え?」
「あの子達に、朝香ちゃんの代わりになるって言ったんです。だからいいの。朝香ちゃんは本当にいい子だから、辛い思いして欲しくなくて…
だから…私は平気なので、西山くんも私の事なんて気にしないでいいですからね。」
薊は俺の頬の傷を撫でてそう言った。
「ねえ、この事、先生に言っちゃダメですよ。あと、朝香ちゃんにも内緒。朝香ちゃんには、私が庇ったって知られたくないの。余計なことかもしれないけど、あの時の恩返しのつもりなんです。だから、朝香ちゃんには黙っててもらえませんか…?」
そう言って笑った彼女の顔がとても切なかった。
俺は「わかった」といい、その日は薊を家まで送った。
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