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薊
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亮side
いつも夜になると、朝香はふらっといなくなる。
「弓弦、今のうちだ。逃げろ」
俺はもう逃げないけど、この隙に弓弦だけは逃げさせようと思った。
もし何か言われても俺が責任を取ればいいし。
「ううん。ここにいる。」
「なんでだよ」
「あの時のことは、俺も責任感じてるんだ。俺、亮の後ろについてるだけで、何も出来なかった。悔しいんだ。何も出来なかった自分が。」
弓弦は俺に背を向けてそう話した。
「そうか」
その時
携帯が鳴って、見ると母親からだった。
『もしもし…亮…?朝香ちゃんが──!』
「…うそ、だろ……」
電話を終えると弓弦を連れて母親に言われた場所へ急いだ。
'' 朝香が飛び降りをしようとしてる ''
俺と弓弦は急いで俺らの通っていた中学へ走った。
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