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えっ……
副会長になって?
形見を壊したのにそんな事でいいの?
「そんな事、全然かまわないよ!」
流石に弁償すると何度も言ったがそれは聞き入れてはくれなかった。
副会長になるだけで貴方の気が済むなら、あまりこの人達と関わりたくはなかったけども……
まぁ しょうがない。
「やったぁ!ありがとう!」
先程までの表情とは違い、目にいっぱい貯めていた涙もなくなって喜んでいる優司。
それに少し違和感を覚えながらも、彼の頭をなでていた。
でも ふと気がついた。
「あれ?副会長になるって……
選挙とかしなくても大丈夫なの……?」
というか何故今まで副会長がいなかったのかも疑問だ。
「副会長は生徒会長が了承すれば大丈夫なんだよ」
は?どういうことだ?!
「意味がわからないんだけど……」
「元々、生徒会メンバーは人気投票で決まるんだよ〜!それで票が一番高い人が生徒会長。そしてほかの役員は1番以外の上位4名の中で決めるんだ〜」
「人気投票……。」
顎に手を当て考える。
やはり顔で選ばれるのか?
性格とか成績とかは関係ないのか?
まぁそうでもなければこんな人選にはなっていないか……
この中で真哉以外役に立ちそうには見えない。
そして真哉は付け足して説明してくれようとしたがそれを生徒会長様である伊織が止めた。
「続きは明日でもういいだろ?帰るぞ。」
本当にコイツは自己中だな!
俺様ぶるなよ!と、心で悪態をつきつつ俺も帰ることにした。
彼らのせいでやはり授業には出れなかった。
______
もっと周りを見て判断していればまだ引き返せていたのかもしれない。
伊織は黒い笑みを浮かべていた。
この後、何も聞かずに副会長になることを許可したことをとても後悔するのであった。
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