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ホームルームが終了し、ざわつきだす教室。
外ばかり見ているせいか誰も私に話しかけては来ない。
それが"寂しい"とは思わず"安心"したと感じる私はきっとこの学校で知り合いを作らずそのまま卒業できるだろう。
これなら目標も簡単に達成できる と ほっとしたとき……
「「「キャァァァァァーーーーーー!」」」
凄い大きな奇声が廊下から響いてきた。
虫かなにか出たのか!?
それにしても男の癖にそんなことで奇声をあげるなんて 男としてはどうなんだか……と 呆れつつ、まぁ どうでもいいと思い、眠いな とあくびをする。
目尻に溜まった涙を指で拭った時、
「おっ!転校生ちゃんじゃ〜ん」
ゆるい声が、私の耳に届く。
"転校生" = "俺"
だろうな。うん。
なんだよ、、と思いながら声の聞こえた方へ顔を向けるとそこに立っていた2人の男。
1人は綺麗な金色の髪でオールバックをしている。ワイシャツのボタンはだらしなく4,5個ほど開けていて 胸元が見えていて少しエロい……
その隣にだらーんと立っている銀色の髪の男は ワイシャツのボタンを3つくらい開け、紺色のカーディガンを着ている。
「まじに綺麗な顔立ちしてんじゃん!」
いや お世辞を言わなくてもいいわ、金髪。
「真面目そうだねぇ〜。優司、この子でしょ〜?」
銀髪はなにもかもがゆるっゆるだ。ていうか優司って誰?
すると目の前の席に座っていた前髪を1本にまとめてちょんまげにしていた 深みのある赤色の髪の人が、嬉々として口を開いた。
「そうそうっ!僕の言ったとおりでしょっ✨クールビューティ!」
は?待て待てちょんまげ。いつ言った!?
あぁ……そういえば前の席の人携帯ずっと触ってたわ。その時にメールでもしたのか……
眉間による シワ。
そんな俺に気づいたちょんまげはにっこり笑い
「おはよっ!僕ね、瀬良優司(セラ ユウジ)! よっろしっくねぇ〜✨」
自己紹介をして 俺の手を取り大袈裟に上下に振る。
優司っていう人は見た目からなにから全て子供だ。。。
呆気に取られ何も言えずにいた俺を引っ張り
「じゃあいこっか!」
と 言われ手を引かれる。
「は?今から授業始まるだろ!もうすぐで1限始まるだろ!」
転校初日から サボるとかしたくないわ。
「うわぁー 真面目だねぇ〜。でもでもっ!次の先生は僕ちゃんお友達だから大丈夫だよーん!僕が言っとくもん!」
「……待て待て。意味がわからないから。俺は授業に出る。話しなら休み時間に来い。」
そして席に戻ろうとすると……
身体が浮いた感覚に陥る。
は!?って思うと 何故だか俺は金髪の奴に"お姫様抱っこ"されていた。
今まで静かだったギャラリーが
「キャァァ!羨ましいっ!」「僕もして欲しい♡」「なんなのあの転校生」
などと 騒ぎ出す。
「おいおい、暴れるな暴れるな。落ちるぞ」
「じゃあ降ろせ!」
「よし!じゃあ行くぞ!優司、かな!」
「人の話を聞け!まじやめろって!」
「はーいは〜い お嬢さんお静かに〜」
「は?俺は男だ!誰がお嬢さんだ!!」
。
。
。
。
。
その後 ちゃんと 着いていくということで降ろしてもらうことになった。
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