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「どこに行くのかなぁ〜?」
銀髪に腕をつかまれる。
待て待て待て待て!
ここって生徒会室だよな!?
なんなんだこの中は、異次元か!?
「ここって生徒会室ですよね?」
どうしても信じられず 聞いてみる。
「何言ってんの〜?書いてあるとおり"生徒会室"だろ〜?」
「いやいや。ありえないだろ?この豪華な部屋はどう考えても生徒会室ではないでしょ!」
「ウチのはこれが当たり前なんだよね〜」
私と銀髪のやりとりに優司は笑っている。
「生徒会室って生徒会のメンバーしか入れないはずだろ?じゃあ普通入れないだろ!」
「俺ら生徒会メンバーだから 入れるの〜」
…………は?
コイツらが生徒会メンバー??
こんなに不真面目そうなどう考えても生徒会メンバーに見えないコイツらが??
そして捕まれていた腕を引かれ、生徒会室に入れられる。
扉がバタンッとしまり、ガチャッと鍵までかけられた。
あ……
逃げ場失った……。
転校初日から 厄日だ。
中を見渡すとキラキラとした豪華な部屋。
目が痛い。
そして内装もただのくつろげるスペースの様で俺が想像するシックで真面目そうな部屋の生徒会室とは程遠い。
生徒会室の壁に大きなTV。
ゲーム機も繋がれている。
もうここは 遊び場ではないか。
一般家庭にあるような大きな冷蔵庫。
奥にはいくつか扉があり、まだ他にも部屋があるようだ。
部屋の中央に大きなガラステーブル。
それを囲むようにゆったりとした長ソファーと1人がけのソファーがいくつかおいてある。
そして 上座にあった長ソファーには 俺と同じ黒髪の奴がが腰掛けている。
「お前が噂の転校生か?」
黒髪が話しかけてきた。
そいつの顔は整いすぎていてまるで人形の様だった。
その声に聞き惚れてしまい、一瞬この時間が止まったかのように感じた。
……綺麗な人だけど、一番関わりたくない人間だ。
姿勢を正し黒髪の男を見る。
「噂になってるかは知らないですが、確かに転校生です。それで ココに連れてこられた理由は説明してくれるんですよね?」
私の質問に彼は目を細めながら口角を上げた。
「お前、度胸あるな。大抵のやつはここに来ると何も喋れないのに。」
"度胸"?別にそんなのものは持ってない。
まぁここに来たやつがしゃべれなくなるのはわかる気がする。
「それは 貴方がドス黒いオーラを出しているからだ……あっ……」
しまった、つい本音が口からポロッと出てしまった。
慌てて口を抑えたが、まぁ言ってしまったのを取り消すことは出来ない。
怖くて目の前に座ってる男に視線を向けられない。
怒鳴られる…と思い 冷や汗をかいていたが、、、
俺の耳に入ってきたのは怒鳴り声ではなく、
「ブッ……わははははは!連(レン)にその態度…すげぇ〜」
「キャハハハハ!……っは〜おもしれぇ〜」
「ハハハ!よく連くんに面と向かってそんな事言えたねー!!僕なら絶対言えなーい!」
何故か 予想外の大きな笑い声だった。
そして目の前にいた黒髪の"彼"も自分の事を言われていたのに クスクスと笑っていた。
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