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部屋に戻って、携帯電話を見ると、隆貴からの着信記録が残っていた。
そのため、時間を確認してから、折り返しの電話をかける。
「もしもし」
「もしもし、士郎?」
「そうだよ。」
「いま、一人?」
「うん、一人だよ。」
こんな時間にどうしたんだろ。
「ねえ、士郎、今日の昼休み学と階段の踊り場で何をしてたの?」
「へっ、階段の踊り場で?」
んーーと確か、
「お昼の弁当を食べて、その後学と、話をして」
「それで?」
心なしか声が低い。
ん?怒ってるのか?
「いや、話をしてただけだよ。」
こうして、隆貴と普通に話ができるのも学のおかげなんだよな。
とくんとくんと心臓の音はまだ早いけど、こんなに早く、穏やかに隆貴と話せる日が来るなんて思わなかったからな。
「へー話をしていただけ、ねー。」
なんか棒読みだな。
やっぱりなんか
「怒ってるの?隆貴?」
「怒る?なんで」
「えっ、だって・・・・」
隆貴のこえがいつもより低くて、投げやりで・・・・
なんだか、少し、
「・・・・こわい。」
「えっ?」
「ん?」
まさか、俺、言葉に出しちゃってた!!!!!!!!
「ち、違うっ」
隆貴に何か言われる前に否定した。
「・・・俺がこわいの?・・・・・・士郎?」
「こっ怖くない、よ。」
その言葉を今の俺が口にしても、
全く説得力がないだろう。
「ふぅん。」
案の定全く俺の言葉を信じてなさそうな辛い他言葉が帰ってきた。
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