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「開けますよ!!」
大将の声が聞こえ、ドアが開かれた。
ーー優。
「てめぇ!!!紫音に何してんだクソジジィ!!!!!!」
優が吉野さんに殴りかかった。
「なにするんだ!私は音が強請ったから!!」
「音って紫音のこといってんのか知らねぇけどデタラメ言ってっともっかいぶっとばすぞジジィ!!」
優と吉野さんの怒声が聞こえるが、
俺の耳には入ってこない。
ーー優にみられた。
ーー優にみられた。
ーー優にみられた。
優に見られてしまった。
俺が絶望に打ちひしがれている間に第三者が割って入ってきた。
「あ、紫音くん見つけた〜。誠さんが探してるよ、帰ろうね。
大将〜、この子達の分、俺持ちでいいから。あと、この件内密にお願い!これ慰謝料と言っちゃなんだけど受け取って。
じゃ、行くよ、紫音くん」
「おい!金髪!紫音を返せよ!!」
「ごめんねー、もう紫音くん、ある人のものになっちゃったんだよね。たぶんしばらく大学にも行けないと思うから、これ俺の連絡先ね〜!じゃ!」
佐倉の声だろうか。
海堂さんが俺を探してる?
それより優は………、
優は、俺のこと軽蔑しただろうか。
優、優、優………
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