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海堂さんに抜いてもらってスッキリした俺は、
海堂さんの腕の中に収まって寝る体勢に入る。
「紫音」
耳元でそっと囁かれ、ドキッとした。
「なにー?」
「明日から3日ほど、出張に行く」
「え…」
それは想定外すぎて、俺はなかなか言葉が出なかった。
よくよく考えれば、海堂さんは社長だし、
最近色んな方面から引っ張りだこだとも佐倉から聞いた。
前に一度、俺が寝た後に仕事をしているところを見たこともある。
俺のために、無理してくれてたのかな……。
「1人で留守番できるか?」
「うん…」
「悪いけど、まだ家から出してやる気はない」
「それは別にいい」
「悪いな。」
明日からなんて。
突然すぎて寂しくなった俺は、海堂さんにギュッとしがみつき、鼻をすすった。
そんな俺を海堂さんは抱きしめながら背中を擦って宥めてくれた。
「ごめんな、紫音」
申し訳なさそうな声で謝られて、
俺はなにも言い返すことができなかった。
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