アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
47
-
***
朝、目が覚めると海堂さんはもういなかった。
リビングに行くと机の上にたくさんの店の資料が置いてあった。
どうやら好きなところに電話して、食事を取り寄せろということらしい。
グラノラを食べながら、今日の昼ご飯と夜ご飯に何を食べるか考えながら冊子をペラペラとめくった。
***
何をするわけでもなく時間が過ぎる。
気を利かせてなのか、海堂さんは最新型のゲームやパソコン、人気のあるDVDなど用意して出て行ってくれたようだ。
俺はゲームを手に取った。
昔からゲームの類は金の無駄だと思って持っていなかったため、あまり操作は得意ではない。
高校の時に優に貸してもらったシリーズの最新版が出ていたので、それを5時間ほどしていつのまにか眠っていた。
「あー、もうこんな時間か」
起きるともう20時で、とりあえず寿司を頼んで、来るまでにシャワーを浴びた。
食事も済ませて、歯を磨いて、ベッドに潜る。
ーー電話してもいいかな
寂しくてスマホと対峙しながら悩む。
迷惑かな?
メールならいいかな?
悩んだ末に、
【寂しいです】
その一言をメールで送ると、すぐに電話がかかって来た。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
48 / 271