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「も…、もしもし?」
『紫音、いい子にしてたか?』
「うんっ…!海堂さん、俺、いい子にしてたよ」
『寂しい思いさせて悪かった。あと2日、耐えれそうか?』
「……耐えれないって言ったら?」
『無理にでも帰るさ。』
帰って来てほしい。
でも海堂さんの仕事に、俺のせいで迷惑かけるのは絶対嫌だ。
「我慢する。お仕事頑張ってください」
『あぁ。ちゃんと暖かくして寝ろよ。食事もちゃんと取れ。ジャンクフードばっか取らずに野菜も注文しろよ?』
「じゃあ明日はサラダだけにする…」
『ふはっ……、おま…、極端だな。あはは』
海堂さんがクスクスと堪え切れないように笑うのを聞いて、嬉しさと恥ずかしさ半々、少し寂しい気持ちが落ち着いた。
『悪い、今から会議だ。さっさと寝ろよ、おやすみ』
ツー、ツー、、、
電話が切れた。
もうすぐ日を跨ぐのに今から会議か…。
海堂さんってやっぱり本当はすごく忙しいんじゃん…。
迷惑かけないようにしなきゃ。
その一心で俺は目を瞑ってベッドに潜った。
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