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「誠さん、持ってきました」
「あぁ。こんな時間にすまなかったな、要。」
「ほんとですよ。俺にだって休暇ください〜」
「悪い。今度まとめた休みを出すから我慢してくれ」
玄関の方で海堂さんと佐倉の声が聞こえる。
避妊薬…、なんとか間に合いそうだ。
「大体誰に種付けしたんですか。女にはしませんよね、誠さんめんどくさがりだし………、ってことは、え?紫音くんですか?」
「……………」
「図星ですね…。彼、まだ未成年なんですから。海堂さん、10歳も歳離れてるんですから対象外でしょう?しっかりしてくださいね。では失礼します。」
「あぁ、助かった。」
………………なに。
なんだろ、なんでかわかんないけど胸がズキズキする。
今の言葉のどこに俺は引っかかったんだ。
「紫音、避妊薬持ってきてもらったから」
「あ…、うん。飲む!」
俺は指定された数の錠剤を手に取り、ベッドサイドにあるミネラルウォーターと一緒に飲み込んだ。
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