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「うぅ〜…、俺なんかしたかなぁ」
大学にある小さめのブースで、優に今までの話を聞いてもらいながら、俺は机に突っ伏した。
どうやら、
『呆れられる』
そう感じていた俺の心配は杞憂に終わったようだ。
優は佐倉に詰め寄って、俺が風俗で働いていたことなど全てを聞いたらしいが、そんな俺を責めたり呆れたりすることもなく、「無事でよかった」「俺にも相談して欲しかった」と笑ってくれた。
俺は改めて、優が大好きだと感じたし、
これからはちゃんと相談しようって心に決めた。
だから海堂さんとのことも全部話して、今の悩みも打ち明けたんだけど…、
「まず聞きたいんだけどさ、紫音は海堂さんのことどう思ってるの?」
「どう思ってるって………」
「一緒にいて楽しい〜!とかさ、安心する〜!とか」
「…海堂さんといるとすげぇ安心するし、笑ってくれたら嬉しい。可愛いとか言われるとドキドキするし、その………、セックスも気持ちいい………」
「紫音、それさぁ…………」
優が溜息を吐いて、俺の目をジッと見つめる。
「海堂さんのこと好…「あああああ!!!わかってる!待って!」
つい優の言葉を遮って聞かないフリしちゃったけど、何が言いたいかなんてわかってる。
ーー海堂さんのことが好き。
それは俺が最近ひしひしと自覚していることで、
前に"like"なのか、"love"なのか、
と悩んでいたことが馬鹿らしくなるほど、
俺は"love"の意味で海堂さんが好きだ。
「うぅぅ……、好きだよ。海堂さんのこと。でもね、最近露骨に避けられてる気がして、もう心折れそうで……」
俺は海堂さんへの恋心に悩んでいるのではなく、
最近の海堂さんの俺への対応に心悩ませていた。
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