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今日は日曜日。
いつもなら海堂さんは家にいる
……はずなのに。
「なんでいないの…?!」
「ま、まぁまぁ紫音!落ち着いて」
家にいてもすることのない俺は、優に連絡してよく2人で勉強していたカフェに来ていた。
「俺やっぱ嫌われてるの?!」
「いやそんなこと……」
「ていうか佐倉に聞いてくれた?!!」
「あー………」
優が言いにくそうに口籠る。
「なんか、海堂さん最近20時には仕事終わってるらしくて…」
「はぁ?!どういうこと?!!」
「言いにくいんだけど…さ…、新人のΩの子と部屋に入ったり、前は女の人と街歩いてたって…」
「はぁああああぁ?!!!!」
「…………………」
「俺完全に脈ナシじゃん…………」
罪悪感からか無言になる優と、
真実を知ってしまって項垂れる俺。
逆にこれで項垂れない奴がいたら呼んでほしい。
「店に戻ったら振り向いてもらえるかな…」
「な、何言ってんの!!また知らないおっさんに体触らせる気?!」
「だって、俺は抱いてくれないのに、新人の子は抱いてるんでしょ………?」
「抱いてるかわかんないじゃん!!」
「逆に店で2人で部屋入ってヤる以外なにがあるんだよ!!」
「「………………………………」」
もう優もフォローしきれなくなって、
俺は悔しいのか悲しいのか、ポロポロと涙が溢れた。
大体俺が何したっていうんだ。
避けられたのは海堂さんが出張から帰って来た日だろ?
あの日はどっちかというと俺がナニされた方だわ!!
平日だけじゃなく、休日まで誰かに時間を費やしてるのかと思うと、胸がざわざわして気が気でいられなかった。
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