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「ただいま」
ーー19:00
さすがに休日だしそんな夜遅くまで会う予定はなかったのか、帰ってきたという事実が俺を少し安心させた。
「買ってきたから食べようか」
「……手伝う」
俺が食器を用意して、海堂さんが買ってきたからオードブルなどをさらに綺麗に盛り付ける。
「「いただきます」」
ワインを片手に他愛ない話をしていたが、俺は気になっていたことを聞きたくて、フゥッと息を吐いた。
「海堂さん」
「なに?」
「今日……、何してたんですか?」
「今日は仕事だ。」
「じゃ…、じゃあ平日は?最近帰り遅いのも?」
「あぁ。最近仕事が溜まっててな、悪い」
えーーーー
めっちゃ堂々と嘘つくじゃん!!
ていうか、やっぱ俺に言えないこと…?
疚しいことなのかな……。
でもでもでも、別に俺たち付き合ってないし!!
俺の勝手な片思いで、海堂さんを縛る理由なんかないし………。
「俺、風呂入ってくるね……」
自分で聞いたのに心が折れて、俺は食卓から逃げた。
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