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あれからまた1週間が経った。
海堂さんの帰宅時間は変わらず1時前後だ。
「……っ……、かいど……さん…っ」
俺は結局何も言い出せず、恋心は吐露もできずに胸にどんどん溜まっていった。
俺は22時という決まった時間に、前に教えてもらった箱を漁って、海堂さんを想像しながら玩具で自慰をすることに耽った。
こうすれば海堂さんの顔を見る前に眠りにつける。
海堂さんがしてくれると思うと満たされる。
でもこの時間の後にやってくるのは、
満足感でもなく、幸せでもなく、
必ず虚無感だった。
「もっ……、イク!!」
ピュッピュッ
「ハァッ……」
「……………………紫音?」
俺が欲を吐き出したとき、
後ろで扉を開く音と、
大好きな人の声がした。
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