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《番外編》2人だけの湯けむり事件簿⑧
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21:03
2枚敷かれた布団を1枚畳んで、
自動的に海堂さんと2人で寝られるように仕組んでおいた。
「なに可愛いことしてんだ?」
「あ!海堂さん…!」
やっとお酒を飲み終わったのか、
海堂さんが後ろに座って俺を膝に乗せた。
「紫音………、好きだ」
チュッ..チュッ..
後ろから抱え込まれ、耳元に何度もバードキスを落とす。
「俺も大好きですよ」
俺は後ろを振り返り、海堂さんの首に手を回して
唇にキスを返した。
海堂さんは嬉しそうに微笑み、
俺の足を持って、足首にジュゥッと吸い付き、
キスマークを付けた。
「これ、おまえが結婚までに逃げていかないように御守り」
いつの間につけたのか、俺の足首には細身のアンクレットが付けてあり、シャラシャラと揺れながら光っている。
「わっ…!!ありがとう!!」
嬉しくてギュゥっと海堂さんにしがみつき、
俺からのプレゼントも渡そう、と思って近くにある鞄を引き寄せた。
あれ……………?
「ない!!!!!!!」
額に冷や汗が流れる。
いや、絶対、絶対、絶対入れた!!
鞄の中に入れたのに!!!!!
「どうした?」
「ないんです!!」
「なにが」
「そ、それは………」
サプライズにしようと思ってたのに…
どうしよう…、
記念日ちゃんと覚えてるよって伝えたいのに!!
「ほら、寝よう。せっかくの旅館なんだから」
「え…、でも」
「浴衣のおまえを前にして、俺がどれくらい我慢してると思う?」
「〜〜〜〜〜っ///」
腕をグイッと引っ張られ、また海堂さんの膝の上に戻る。
さっきと違って今度は向かい合うように座る。
海堂さんの胸元が目の前にあって、思わず顔を寄せた。
「浴衣のおまえを脱がすために旅館にしたんだ。
そろそろ俺にも礼をくれ」
「な!!なんか変態ちっく!!!!」
「まぁ、10歳も下の男にこんな欲情しているなんて、たしかに変態かもしれないな」
俺の顎を掴んで上を向かせて、瞼、鼻、頬、
そして唇にたくさんのキスの雨を降らせた。
薄暗がりで見る海堂さんの浴衣姿は、
バスローブとは違って色気がある。
わざとなのか胸元が大きく開いており、
そこから立派な筋肉が見え隠れする。
「海堂さん、こんなムキムキでしたっけ」
「いつも通りだと思うが?
………あぁ、でもおまえにプロポーズしてからは飽きられないように筋肉のつけ方とか少し変えたな」
「すごくかっこいい………」
俺は目の前の胸筋をさわさわと撫でた。
別にムッキムキと言うわけでもなく、程よく均等に付けられた筋肉に見惚れる。
「俺もこれくらい筋肉欲しい…」
「なに言ってんだ。おまえはそのままでいい」
「俺も男だよ。筋肉、欲しい」
「男だけどもうすぐ俺の奥さんだ。筋肉なんていらない」
俺がむ〜っと頬を膨らますと、
海堂さんがクスクス笑いながら
「そうだな、激しいセックスに耐えられるくらいの筋肉はつけてもらおうか」
そう言って、俺は日を跨ぐまで欲情した海堂さんに愛された。
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