アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
《番外編》make for you④
-
***
【20時に帰る】
海堂からメールが来た。
(あと30分で海堂さんが帰ってくる!!)
紫音はキッチンへ走り、鍋の蓋を開けた。
「ん〜?まぁこんなもんかな」
4時間ほど煮込んでいたこともあり、
まぁ食べられるくらいには柔らかくなったようだ。
紫音の面倒臭がりの賜物である。
【④いったん火を止め、ルーを割り入れて溶かし、再び弱火でトロミがつくまで10分ほど煮込む】
「………火、止める必要ある?また点けるのに??」
紫音は弱火のままルーを割らずに鍋に落とした。
「あ、ご飯炊くの忘れた。」
そして炊飯器に米を洗わずにぶち込んでスイッチを押した。
***
「おかえりなさい!海堂さん!!」
「ただいま」
愛すべき海堂が帰って来て、紫音はドタドタと玄関に向かう。
「今日はカレー作ったから!ご飯炊けるまで待ってて!」
「紫音が作ったのか?」
「うん!」
「ありがとう」
頭を撫でてくれる大きな手に紫音からもすり寄った。
(あぁ〜、こんなに嬉しそうな顔してくれるなら料理するのも悪くないな。)
紫音はフワフワと幸せな気分を堪能していたが、海堂の一言で我に帰る。
「なんか焦げ臭くないか?」
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
87 / 271