アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
《番外編》愛しい君に永遠を②
-
結婚式からときは遡り1ヶ月前
***
「紫音、来月成人だな。」
「え?知ってたんですか?」
ソファで雑誌を見ていると、ダイニングでコーヒーを飲んでいる海堂さんがそう言った。
「式、誕生日に挙げていいか?」
「えぇ?!」
雑誌を投げ捨てて海堂さんの元に駆け寄る。
「ほんとに?!え、でも予約とかって結構前からしなくちゃいけないんじゃ…。っていうか!海堂さんのお父さんとお母さんに挨拶もしてないし!!」
「俺はYesかNoか、それが聞きたいんだが」
「もちろんしたいです!!早く海堂さんは俺のものだっていう事実が欲しいし、海堂さんと幸せになりたい。
別に式は先でも、むしろ挙げなくてもいいから、誕生日に籍入れたいです……」
俺は前からずっと欲しかった、
『海堂』という名前とその先にある幸せが欲しいと口にした。
「わかった。明日、俺の両親が家に来る。
会ってくれるか?」
「え?!明日?!」
「親にももう報告してるし、式場の下見も引き出物も準備してる。招待客のリストも作って招待状送ってる。教会で式あげるだけのつもりだから披露宴は用意してないが。
あとはおまえの返事と衣装だけだ。」
「そ…、そんなに…。俺に断られるってことは……」
「ないって確信してたからここまで進めたんだが。
違うか?」
「ち、違うくない!!違わないけどなんだか実感湧かないっていうか…」
「明日から湧くだろ。まぁとりあえず明日頼むぞ」
な……!!何を!!!?
いや、ていうか、ええ?!
招待状送ってるってことは優は俺より先に知ってるってこと?!
逆によく今まで隠せたな……。
俺はベッドにもぐりこんで海堂さんの隣に丸まったが、
明日の緊張と不安で全然寝付くことができなかった。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
90 / 271