アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
《番外編》愛しい君に永遠を⑥
-
***
「え?え?本当に俺ドレス着るんですか???」
次の日、美里さんにドレスショップに連れられて、
なぜかたくさんのウエディングドレスを試着させられようとしている。
「うわぁっ!いだだだ!!!」
「がーまーん!ここ締めとかないとズレるのよ、紫音ちゃん胸ないから!」
「や、まって!いだだ!!いだい!!!」
いやもうこれ何回目だ。
既に軽く5着は試着している。
「うーん、さっきの方がいいわね。
すみません、これはやめときます」
「かしこまりました」
「店員さんはどちらがいいと思いますかー?」
「そうですね…。お客様は綺麗な足をしてらっしゃいますし、腰のラインも綺麗ですのでマーメイドドレスがお似合いになると思います」
「ですよね!!紫音ちゃんやっぱりマーメイドドレスにしましょ!持ってくるわね!」
スタスタと走り去っていった美里さんは、
店員さんとまたも5着ほどのマーメイドドレスを選んで帰ってきた。
そもそも、なんで男なのに俺がドレス着るんだ。
いや、海堂さんのドレスなんて絶対嫌だけど!!!
2人ともタキシードじゃダメなのか???
まぁ、美里さんにそう言ったら
「そんな男臭い結婚式、行きたくないわよ!」
と言われてしまい、まぁドレスを着ざるを得ない状況になってしまったのだが…。
「やーーーん!!可愛い!可愛い可愛い可愛い!!紫音ちゃんこれにしましょう!誠もきっと喜ぶわ!!」
もう好きにしてくれ……。
俺はハァとため息を吐いて時の流れに身を委ねた。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
94 / 271