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《番外編》愛しい君に永遠を⑨
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「汝、誠は、紫音を妻とし、
良き時も悪き時も、富める時も貧しき時も、
病める時も健やかなる時も、
共に歩み、他の者に依らず、
死が二人を分かつまで、愛を誓い、
妻を想い、妻のみに添うことを、
神聖なる婚姻の契約のもとに、
誓いますか?」
「誓います。」
「汝、紫音は、誠を夫とし、
良き時も悪き時も、富める時も貧しき時も、
病める時も健やかなる時も、
共に歩み、他の者に依らず、
死が二人を分かつまで、愛を誓い、
夫を想い、夫のみに添うことを、
神聖なる婚姻の契約のもとに、
誓いますか?」
「誓います。」
「では、指輪の交換を」
箱から取り出される淡く輝くエンゲージリング。
海堂さんは俺の左手の薬指にキスをして、
そっとエンゲージリングをはめ込んだ。
「紫音、俺にもつけてくれるか?」
俺はコクコクと頷いて、
もう一つのエンゲージリングを手に取り、
海堂さんの左の薬指にそっとはめた。
「では、ベールをあげてください。
ーー誓いのキスを 」
ずっとかかっていたベールが取り払われ、
俺の視界には、海堂さんのその姿がハッキリと映った。
俺の目からは一筋の涙がスゥッと伝い、
そして海堂さんはそれを掬うように拭って
「愛してる」
そう囁いて、俺の唇に自分のソレを重ねた。
-愛しい君に永遠を 完-
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