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《番外編》lovin' you①
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結婚式の後の2人の甘々なお話
***
とうとう結婚式が終わった。
あー、もうこんな誕生日があっていいのだろうか。
幸せすぎて言葉にならない。
とりあえず俺は早く海堂さんの元に行きたくて、
急いで着替えるべく更衣室に入った。
もう結婚式は終わった………、はずなんだ。
ーーー
「なんで!!俺はこれ脱ぐ!!」
「うん、そっちは脱いでいいよ。俺はこっちを着てって言ってるの」
「嫌だよ!!もう結婚式は終わっただろ!?」
「だーって誠さんにお祝いしたいんだもん」
そう言ってニヤニヤしながら俺にドレスを持って迫ってくるのは、他でもない、佐倉だ。
「いいじゃん。紫音くん、超可愛かったし?
しかもあの誠さんがあんな顔してて俺もうビックリ!
ね〜お願い!誠さんのこと喜ばせてあげたいんだよ〜」
「やだ!もうウエディングドレスなんて絶対着ない!!」
「大丈夫!これビスチェとかないし、今よりもずっと楽だよ?それとも変態紫音くんは裸で外に出る気かな?」
「もう!なんなんだよ、おまえ!!!」
結局この苦しいまま帰るのも嫌で、
だからって裸で外にも出られない俺は、
佐倉の言う通りもう一つのドレスに着替えることになった。
「なんだよこれ!!めっちゃくちゃ短いじゃんか!!」
「ミニドレスだもんね」
「嫌だ!本当に嫌!!」
「ウィッグはそれ外して茶色のショートボブにしようか!」
「やだよ!!もうカツラしたくない!!!」
言い合いしている間に手際のいい佐倉は俺のドレスをさっさと脱がせて、新しい服を用意する。
「これは俺から誠さんへの結婚祝い〜♪」
「ヒッ…!!」
「すごいでしょこれ」
佐倉が手に持ってチラつかせるのはパッドが詰まったブラと女性用の下着だった。
「やだ!本当にやだ!それだけは嫌!!お願い!!!!」
このままじゃ男としての何かを失う。
本能的な何かを感じ取った俺は下着姿のまま更衣室を逃げ回る。
「しーおーんーくん!!逃げないで〜!誠さん絶ッッ対喜ぶから!!俺が保証する!!」
『海堂さんが喜ぶ』
その言葉を聞いた俺の体はピタッと止まり、
俺は佐倉の方を睨んだ。
「絶対だな?!」
「もちろん」
意を決して佐倉と対峙したが、あいつが持っていたのは女性用の下着に見えるがよく見ると、股間のところに穴が開いていて付け外しの布が付いている、所謂男性用の女性下着だった。
「最低!!」
「なんとでも?」
俺は半泣きでそれを受け取り身につけた。
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