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《番外編》a LIFE (おまけ)
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「れーくん、ほら見て〜!ガラガラ〜」
俺は麗音のことを「れーくん」って呼んでる。
そしたら麗音は「あぅ!」って返事して俺の方を向いて笑うんだ。
ほんとにやばい。めっちゃ可愛い。
麗音を抱き上げて何度も何度も頬ずりをする。
「ただいま」
「あ、誠さん。おかえり……」
俺が言葉を濁すのには少し理由がある。
なぜなら…………
「麗音〜!パパが帰ってきたぞ!よーしよしよし」
誠さんが麗音に付きっきりになって俺に構ってくれないからだ。
麗音が生まれて早3ヶ月。
まぁ麗音もだんだん大きくなった。
そして麗音の容姿はどうやら俺に似てきたようだ。
誠さんは「ミニ紫音だ」と両手を挙げて喜び、今まで以上に麗音を溺愛するようになった。
今では、仕事を18時に切り上げて帰ってくるようになっている。
社長として大丈夫なのだろうか。
まぁ優が「要さんが海堂さんの働きっぷりが目を見張るほどだってびっくりしてたよ〜」って言っていたからおそらくすごいスピードで仕事をこなしているんだろうが…。
そんな麗音大好きな誠さんに嫉妬して、俺は1人でその光景を見ながら珈琲をすする。
大きくなった麗音がどんどん誠さんの容姿に似て育ち、誠さんが項垂れるのはまた別のお話だ。
- a LIFE (おまけ) 完 -
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