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《番外編》ハネムーン体験記⑫
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海堂side
***
あーーーー。クソ、やっちまった。
コテージに帰ってきてから、キスで勃ってしまった俺に紫音が自ら口淫をしてきた。
すごく気持ちよかったし、あんな煽情的な顔をして俺のを咥える姿にグッときてしまい、理性を保てずにイラマチオを強いてしまった。
気づいた時には目の前で俺の精液を口から溢しながら嘔吐く紫音の姿があって、俺は後悔にかられ、そっと紫音をベッドに横たわらせて、頭が冷えるまで一人になろうと、コテージとは真逆にある水上ヴィラに足を運んだ。
そのままヴィラの中で眠ってしまい、気づくともう1時を回っていて、紫音は明日まで起きないだろうと思っていたが、それでもコテージに一人で置いてきたことにまた後悔をし、砂浜を早足で歩きコテージに戻った。
しかし、コテージに戻ると紫音の靴はなく、まさかと思って寝室を覗くとそこに紫音の姿はなかった。
外は冷たい海風がビュービューと吹き荒れ、紫音があの格好のまま外へ出たとするとかなり寒いことは簡単に予想できた。
俺は急いで上着を羽織り、懐中電灯を持って外へ飛び出した。
「紫音!!!どこだ?!!」
大声で叫ぶが、返事の類は一切なく、そして冷たい海風に加えてザザザーーッと強い雨が降り出した。
このままじゃまずいと思い、紫音が向かったと考えられる森の方へ足を走らせた。
「紫音!!紫音、どこだ!!!!」
懐中電灯で辺りを照らすが、ゲリラ豪雨で視界も悪くなかなか先へ進めない。
それでも茂みを掻き分けて、紫音を探した。
もしあんな薄着のまま外へ出てきていたら、早く見つけ出さないと命に関わってしまうだろう。
何時にコテージを出たのかはわからないが、とりあえず早く見つけないと。
そう思ってもう一歩踏み出すと、照らした先に人が倒れている影が見えた。
「紫音!!!!!」
急いで駆け寄り、俺のきている服をかぶせて雨から守るように抱きしめた。
紫音の体は冷たく、肌も青白い。
呼吸も浅く、意識を失っていた。
「紫音?!紫音!!しっかりしろ!!」
目を覚まさない紫音を横抱きにし、俺はコテージの方向へ走った。
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