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《番外編》ハネムーン体験記⑮
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海堂side
***
あのあとあまり刺激しないように臀部も拭き、体を毛布に包むと、紫音はコテンと死んだように眠りについてしまった。
ベッドに横たわらせて布団も被せ、さっさとシャワーを浴びて俺も上半身だけ脱いだままベッドに入り、紫音を抱き寄せて眠った。
次の日の朝起きると、やはり昨日の雨で体が冷えたのか、紫音の体は熱く、熱を測ると39.2度という高熱を叩き出した。
「誠さん…、しんど………」
ウンウンと唸りながら俺の胸に必死に擦り寄ってくる。
お互い裸だからか、紫音の肌の熱がジワジワと伝わり、こんなに熱くしてしんどいだろうと背中をさすってもう一度眠らせた。
2時間ほどしてから、ヨーグルトなど食べやすい物をとりあえず口に入れさせ、日本から持ってきていた風邪薬とミネラルウォーターを渡したが、紫音はボーッとして薬を飲もうとはしなかった。
俺は薬とミネラルウォーターを口に含んで、紫音の口に流し込んだ。
少しビックリして水を溢したが、薬はちゃんと飲めたようで、俺はタオルで顎に伝った水を拭ってやり、また紫音を横に倒した。
「残念だけど今日はここでゆっくりしよう。明日元気になったらまたどこか出かけような」
そう言うと少し悲しそうだった顔が綻び、冷えた俺の手にピタッと頬を擦りよせ、数分後には寝息を立てていた。
「ほんと、可愛すぎないか…」
天使のような寝顔の俺の奥さんは、まぁ控えめに言って今すぐ襲いたいくらいに可愛い。
俺は左の薬指に光るシルバーリングや、紫音からもらったシルバーのネックレスを触りながら雑念を排除した。
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