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《番外編》ハネムーン体験記⑰
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今までの景色とは打って変わって、
ここはビルが立ち並ぶモルディブの首都"マーレ"。
1日で元気になった俺は、誠さんに連れられてマーレに来ていた。
露出は避けるようにと薄地のカーディガンを羽織らされ、誠さんの隣を歩く。
迷子にならないようにと、恋人繋ぎをして歩いているが、この身長差だと親子だと思われるのだろうか。周りの人々は然程気にせず通り過ぎていく。
誠さんは「欲しいものがあったら言って」と、現地の人と会話しながらオススメなどを聞いて俺に教えてくれる。
「紫音、この先のフィッシュマーケットに行こうか。今日も漁れたての魚が入荷しているらしい」
誠さんについて行き辿り着いたのは、人がワイワイと賑わうフィッシュマーケット。
なんて言ってるかはわからないけど、美味しそうな魚がたくさん並んでいる。
「紫音、ここで何か買って、コテージで何か作ってくれるか?」
「えぇ!できるかな……」
「久々に奥さんの料理が食べたい」
「じゃ…、じゃあ頑張ります……!」
人間というものは単純なもので、「奥さん」というワードや俺の料理を食べたいと聞いて俄然やる気が出た。
その日の夕食は魚のオンパレードになったというのは致し方ない。
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