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《番外編》ハネムーン体験記㉑
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***
日が完全に沈むまで見届けた後、誠さんを起こしてコテージへ戻った。
簡単に夕食を済ませ、明日日本に帰る準備を整えた。
「誠さん、水上ヴィラあるんですよね?今日は最後だしそこに泊まりたいです」
「ヴィラか?いいよ、帰国の準備が整ったら荷物だけここに置いて向こうに行こうか」
夜は少し冷えるため、薄手のパーカーを羽織って、誠さんとはぐれないように腕を絡めながら、コテージがある海岸とは反対の島の裏側にある水上ヴィラに向かった。
ーーー
「うわぁ!すごい!」
海に浮かぶヴィラはライトアップされていてとても幻想的だった。
ヴィラに続く橋は2人で並んで歩くには少し狭く、手を離して渡ろうとすると、誠さんが俺を引き寄せて横抱きにした。
「私がお連れしますよ、お姫様」
そう言って鼻先にキスを落とす誠さんは本当にどこかの王子様みたいで、俺が男で、しかもお姫様抱っこされていることなんて忘れて、ぼーっと見入ってしまった。
ヴィラは少し小さめに作られていて、ベッドのサイズもいつもみたいにキングサイズではなく、セミダブルの大きさで、横になるといつもより誠さんをそばに感じてとても安心した。
食事もシャワーもコテージで済ませたためにあと寝るだけだったが、それでも2人でこんな狭いところにいるという雰囲気を楽しみたくてここへ来た。
約1週間で味わったリゾート気分や予想外な出来事、誠さんと愛し合ったことを思い出して、俺は誠さんに包まれながらそっと目を閉じた。
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