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《番外編》バイト始めました②
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***
「誠さん!面接受かった〜〜!!!」
「ん。よかったな」
2日後、俺は無事TATSUYAのスタッフとして採用され、早速明日から働くことになった。
誠さんに「頑張ったな」と褒めてもらい、こんなに甘やかされてたらどんどん誠さんに依存してしまいそうだなと思いながらも、スリスリと大きな手のひらに縋り付いた。
ーーー
「いらっしゃいませ」
「これ、1週間レンタルで」
「かしこまりました。こちら1週間レンタルで300円になります。」
CD、DVDの管理をするのは結構楽しくてすぐに覚えた。
会計や受け答えもすぐ覚え、バイト仲間もできた。
系統は違えど接客をしてたこともあり、言葉遣いも良く、店長にも喜ばれて17時から22時まで週4で入ることになった。
誠さんに怒られそうだなと思いながらも、まぁこれからバイトの人数も増えてシフトは減らせるだろうと安易な考えをしたまま家へ帰った。
ーーー
「は?週4?紫音、おまえどういうつもり?」
「ごめんなさい…。楽しくて……、つい」
「つい…、だとかいうレベルじゃないだろ?どうして?俺と会いたくない?」
「違う!!そんなんじゃなくて…。誠さんお仕事忙しいのに俺のために無理して早く帰ってくれてるし、なんか悪いし…」
「そうだ。紫音のために早く帰ってる。紫音と一緒にいたいから。で?紫音は?22時まで週4で入るの?おかしくないか?」
ああ〜〜〜。もう、喧嘩なんてしたくないのに。
誠さんのこと嫌いな訳ない。
店長にお願いされてその場の雰囲気でオッケーしてしまった俺が悪いし、なのに誠さんに咄嗟に言ってしまった言い訳で自分の首を絞めてしまった。
そうだよな、誠さんは俺のために無理して早上がりしてくれてるのに、俺は22時まで週4でバイトだなんてそりゃ怒るよな……。
怒って先に寝室へ行ってしまった誠さんの後を追ってベッドに入ったが、誠さんは俺に背を向けて少し遠くに寝ていた。
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