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《番外編》僕は王子様②
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「わぁぁぁ〜〜〜ん!!!パパ嫌い〜〜〜!!!!」
せっかく泣き止ませたのに、誠さんが麗音を俺から引き剥がしドスの効いた声で説教を始めた。
生まれたばかりの頃は俺に似て可愛いと溺愛し、寧ろ俺が放置されて拗ねていたほどだったのに、歳を重ねるごとに誠さんの顔つきに似て育ち、さらには俺へのスキンシップが激しくなった麗音に嫉妬してこの調子だ。
正直、スキンシップが激しいのは誠さんのせいだと思う。
麗音と2人の時に何度か聞いているが、俺にキスをしてくる理由も、アソコを触ってくる理由も、首筋に吸い付いたりする理由も全て誠さんが俺にしているのを見たからなのだ。
麗音は俺に母親としての愛を感じている。決して恋愛感情としての愛じゃないのだ。
でも愛情表現の仕方を誠さんを見てしか学ぶことができておらず、俺に過剰なスキンシップを仕掛けてきている。
俺もちゃんと家族愛と恋愛感情の違いを教えなくちゃいけないとは思っているんだけど、どうにも麗音には好きな子がいない。例えがないと非常に教えにくいのだ。
「誠さん、その辺にしてあげてよ。麗音も反省してる」
「どこが反省してるんだ!今週に入って5回目だぞ?!」
「もう!家でくらいピリピリするのやめなよ!」
麗音を拒否しない俺にも怒っているのか、目は鋭いままだ。
自分の子供に愛情を向けられて拒否する親なんているはずないのに。
「れーくん、おいで」
「ママァ〜〜〜!!!」
「怖かったねぇ?今日はママとお風呂入ろっか?」
ピーピーと泣く麗音をお風呂に入れてから、一緒にベッドに入って寝かしつけた。
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