アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
《番外編》僕は王子様⑥
-
***
麗音のお遊戯会当日、
俺は佐倉が施したメイクアップによって完璧な女に変身した。
「よし!我ながら完璧ッ!誠さん、どうですか〜〜?」
ドンっと佐倉に背中を押され、誠さんへ寄りかかった。
見上げると誠さんは頬をピンクに染めてワナワナと震えていた。
「ぁっ……、んむっ………!ん…んんっ……!!…ぷぁっ」
「要、完璧だ。よくやった」
「よかった〜!じゃあ俺は仕事戻りますんで、お遊戯会楽しんでくださいね」
「ああ。助かった」
誠さんは俺に熱烈なキスをして、佐倉を見送った後また唇を塞いできた。
「紫音、可愛い…」
「あ、もう!ダメ!グロス…っ、取れちゃう……!!」
「あぁ、なんかベタベタすると思ったらこれか。これだから化粧は嫌いだ」
「ヒッ……ァ!!!ダメってば!早く行かないと遅れちゃう!!」
ソファに雪崩れ込んでセックスに持ち込もうとする誠さんを制して玄関へ向かった。
全身鏡でどこもおかしくないかチェックしてからドアを開けて車に向かう。
誠さんは信号に止まるたびに、助手席に座る俺の方へ顔を伸ばしてキスをしてくるので、周りからの視線はものすごく痛かった。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
206 / 271