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《番外編》ピカピカの1年生②
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「あ!こうすけ君だ!こうすけくーん!おはよー!!」
「れーくん!同じクラスなの?!」
入学式の会場でもある体育館に入り、クラス別の席に別れると、そこには見知った顔があった。
神谷 広翼 (カミヤ コウスケ)
幼稚園で白雪姫を演じたあのこうすけ君だ。
麗音とこうすけ君はお遊戯会でさらに仲良くなったようで、受験先の小学校が同じだったときにとても喜んでいた。
「海堂さん、おはようございます〜」
「神谷さん、おはようございます!」
こうすけ君はお父さんが海外に赴任していて、お母さんと二人暮らしだ。
こうすけ君のお母さんはとても勘が鋭く、俺の女装を一瞬で見破った。
しかしとても優しい人で、俺が男でΩだとわかっても軽蔑することなく、こうしてママ友として仲良くさせてもらっている。
「同じクラスに麗音君がいて本当に安心したわぁ!広翼ったら、お友達ができなかったらどうしようって昨日から泣いてばかりで…」
「麗音も広翼君と一緒のクラスで喜んでますよ。神谷さんともまた話が弾みそうですし、俺も嬉しいです!」
俺たちの話が弾む間、席に座った2人もワイワイと楽しそうに話していた。
「小学校楽しみだね!」
「えぇ…!僕は怖いよ……」
「大丈夫だよ!一緒に友達作ろ?…………あ!ねぇねぇ、僕たちと友達になろうよー!」
麗音は素晴らしい社交性を発揮し、入学式が始まる前に、ざっと10人ほどの友達を作り、そこにこうすけ君を交え楽しそうに話していた。
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